毎日のスキンケア④化粧水
化粧水を使う目的を「直接肌に水分を与えること」だと思っていませんか?
確かに化粧水は直接お肌につける水性の化粧品ですが、残念ながら化粧水の水分はお肌のバリア機能に阻まれてしまい、お肌に長く留まってくれません。
もちろん、保湿成分が配合されている化粧水なら、その保湿成分がお肌にうるおい効果を与えてはくれますが。
スキンケアで化粧水を使用する本来の目的は、洗顔後一時的に不安定になったお肌を整え、次に使う美容液が浸透しやすい状態にすることです。
確かにベタつかずすっきりした使用感の化粧水は心地よいものですし、その後のスキンケアやメイクに向けてやる気が起きたりしますが、極論を言えば必ずしもスキンケアに必要なものではありません。
化粧水の選び方
一時的にお肌を整えるという本来の目的を考えれば、化粧水はさっぱりやしっとりなど、好みの使用感で選べば問題ありません。
「でも、どうせ使うからには美容効果も期待したい」という方は、保湿など水溶性の美容成分入りのものを選びましょう。
ミストタイプの化粧水について
外出時などでお肌の乾燥を感じた際、スプレー式の化粧水を使用するとお肌がうるおった感じになりますが、保湿成分が配合されていない場合は逆に揮発時に元々のお肌の水分が失われてしまうことも。
ミストタイプの化粧水は手軽で便利ですが、選ぶ際は配合成分に特に注意しましょう。
化粧水おすすめ美容成分
①ビタミンC誘導体
ニキビやシワ、美白や毛穴の引き締めなど、さまざまなお肌の悩みに効果がある美容成分。
その優れた効果だけではなく、ビタミンC誘導体は水に配合されたほうが安定性が増す成分なので化粧水に含まれる美容成分としては一番おすすめです。
「ビタミンC誘導体」とはビタミンCの構造を変え、安定的な成分に変えたもの。
なぜビタミンCではなく「ビタミンC誘導体」なのかというと、ビタミンCは熱や光に弱く不安定なため、化粧品に配合するためには安定的な成分に変える必要があるためです。
②抗酸化成分
オウゴンエキスやリコピンなど、化粧水にはよく各種植物性の水溶性抗酸化成分が配合されています。
③保湿成分
天然保湿因子(NMF)やヒアルロン酸、コラーゲンなど、保湿成分が配合された化粧水も多いのですが、ヒアルロン酸やコラーゲンの割合が高いものは美容液に分類させるため、化粧水に含まれるヒアルロン酸やコラーゲンは美容液ほど多くはありません。
おすすめ化粧水
失敗しないための、化粧水ポイント
失敗しないための化粧水心得
その1 コットンはなるべく使うべからず
化粧水だけではなく、普段のスキンケアではコットンは使わないほうが無難。
いくら上質なコットンでも、手や指に比べ摩擦係数は大きいもの。うっかり力が入りすぎてしまえば、角質層に傷をつけてしまい、かえってお肌のトラブルを招きかねません。
どうしてもコットンを使用したい場合は強くこすったり、浸透を促そうとたたいたりしないこと。
コットンでいくらたたいてもさほどお肌内部には浸透しません。
また、コットンに湿らせた化粧水の量が不足してもお肌の刺激になります。コットンを使用する際はたっぷりの化粧水で、お肌の表面をやさしくすべらせることを意識して。
※手は最強のスキンケアツール
顔やからだのどんな部位にも、思うままに自由自在にフィットする指や手は、どんな高品質なコットン等にも勝る便利なスキンケアツール。
また手なら力を入れすぎなければ摩擦の心配もほとんどありません。
よく「手だと塗りむらが出る」、「手が化粧水を吸収してしまう」などと言われますが、これは誤った認識。多少の水分などは吸収しても、お肌のバリア機能を理解すれば、手が化粧水をどんどん吸収してしまうことなんてありえませんよね。
その2 頬を手でパンパンとたたくべからず
コットン同様、手で顔のお肌を刺激するのは×。
頬をたたいたところで、化粧水はお肌の内部までは浸透しません。また不必要に角質層を傷つけるのみならず、その刺激は赤ら顔やシミなどを誘発する要因にもなります。
その3 化粧水は重ね塗りするべからず
化粧水を何度も重ね塗りしたところで、化粧水は角質層の上層2~3層にしか浸透しません。
時間をかけて重ね塗りすればするほど、そのぶんだけ水分の蒸発をまねき、お肌内部の水分を失う恐れも。
スキンケアの基本は「やさしく」「手早く」「正しく」「しっかり」です。
失敗しない、正しい化粧水使用方法
①てのひらに適量の化粧水をとります
商品によって使用量が異なりますので、必ず説明書を確認のこと。
なおその性質上、水分が多い化粧水は大部分が蒸発してしまいますので、適量以上につける意味はあまりありません。ただし使用量が少ない場合、特にコットン使用時は摩擦が発生する原因にもなりますので注意しましょう。
②手のひらを使って顔全体にさっとなじませます
手のひらで顔全体に化粧水をさっとなじませたら、乾燥しやすい目の周りやフェイスラインは手のひらで軽く抑えるようになじませます。
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